中古パソコン売却完全ガイド|MacBook・Surface買取相場と個人情報保護

パソコンはいくらで売れるのか?個人情報が心配?

使わなくなったパソコンをどう処分すべきか、お悩みではありませんか?Windows 10のサポートが2025年10月14日に終了し、多くの方がパソコンの買い替えを検討しています。そこで今回は、中古パソコンの買取相場から個人情報保護の方法、Windows 11へのアップグレード時の注意点まで、買取専門の当社ネオクラッチの視点から詳しく解説します。

中古パソコンの買取相場はいくら?

中古パソコンの買取価格は、製品の種類、モデル、発売年、状態によって大きく変動します。2025年10月時点での主要製品の買取相場をご紹介します。

MacBook・MacBook Airの買取相場

Appleの製品は中古市場でも高い人気を誇り、比較的高額での買取が期待できます。

モデル発売年買取相場(中古品)
MacBook Air 13インチ M42025年約156,000~181,000円
MacBook Air 15インチ M22023年約70,000~75,000円
MacBook Air 13インチ M12020年約31,000~34,000円
MacBook Air 13インチ2018年約29,000~30,000円

MacBook Proは、MacBookシリーズの中で最も高額買取が期待できるモデルです。メモリやストレージ容量が大きいほど、高価買取になる傾向があります。

Microsoft Surfaceの買取相場

MicrosoftのSurfaceシリーズも、ビジネスパーソンや学生に人気が高く、中古市場で活発に取引されています。

モデル発売年買取相場(中古品)
Surface Laptop 72024年約90,000~120,000円
Surface Pro 112024年約85,000~112,000円
Surface Laptop 52022年約50,000~80,000円
Surface Pro 92022年約45,000~75,000円
Surface Go 32021年約20,000~40,000円

Surfaceの買取価格は、モデルと商品の状態によって大きく変動します。最新の2024年モデルで状態が良好な場合、10万円以上での買取も期待できます。

Appleデスクトップ型(iMac・Mac mini)の買取相場

デスクトップ型のMac製品も、コンパクトで高性能なため中古市場で人気があります。

モデル発売年買取相場(中古品)
iMac 24インチ M42024年約80,000~120,000円
iMac 24インチ M32023年約60,000~90,000円
Mac mini M2 Pro2023年約60,000~70,000円
Mac mini M22023年約37,000~45,000円
Mac mini M12020年約26,000~34,000円

iMacは画面サイズが大きいほど、Mac miniはメモリやストレージ容量が大きいモデルほど高額買取が期待できます。

他社デスクトップパソコン(DELL)の買取相場

DELL(デル)は世界トップクラスのシェアを持つアメリカのメーカーで、コストパフォーマンスの高さから日本でも人気があります。

モデル発売年買取相場(中古品)
Alienware Aurora R14/R152023~2024年約150,000~270,000円
Alienware Aurora R132022年約100,000~180,000円
XPS 89602023年約80,000~150,000円
OptiPlex 7090 Tower2021年約30,000~60,000円
Inspiron 3880/38812020~2021年約20,000~50,000円

DELLのAlienwareシリーズは、ゲーミングPCとして非常に人気が高く、最新のグラフィックボード(RTX 4090、RTX 4080など)を搭載したモデルは30万円以上での買取実績もあります。デスクトップパソコンは一般的に持ち運びが難しいため、出張買取サービスの利用がおすすめです。

買取価格を左右する要因

パソコンの買取価格は、以下の要素によって決まります。

  1. モデル・製造年:新しいモデルほど高額買取が期待できます。発売から3年以内であれば、比較的高値で取引されます
  2. 商品の状態:外観の傷や汚れ、動作の安定性が査定に影響します
  3. 付属品の有無:外箱、取扱説明書、電源アダプター、純正アクセサリーが揃っているほど高評価
  4. スペック:メモリ容量、ストレージ容量が大きいほど高価買取の傾向

個人情報は本当に大丈夫?データ消去の重要性

データ削除する方法

このように不要になったパソコンは売れることが分かったと思いますが、怖いのが個人情報の漏洩です。売るどころか捨てることもできないで、邪魔な粗大ごみとなってしまっている方もいると思います。そこで説明させていただきます。

パソコンに保存されている個人情報

パソコンには想像以上に多くの個人情報が保存されています。

  • 氏名、住所、電話番号、メールアドレス
  • クレジットカード情報、口座情報、マイナンバー
  • サイトのID・パスワード、ブラウザの閲覧履歴
  • 写真・動画などのプライベートファイル
  • オンラインショッピングの購入履歴
  • SNSアカウント情報

個人情報保護委員会の令和5年度年次報告によると、個人情報漏洩の原因の86.3%がヒューマンエラー(誤廃棄、紛失など)によるものです。パソコン廃棄時のデータ消去は、利用者の責任において確実に行う必要があります。

データ削除方法

一般的には初期化を行います。

初期化とは?

初期化とは、パソコンを購入時の状態に戻す作業です。入っていた写真・書類・アプリなどを一度すべて消し、最初から使える状態にリセットします。

Windowsパソコンの初期化方法(Windows 10/11共通)
  1. バックアップを取る
     → 必要な写真や書類はUSBメモリやクラウドに保存しておきます。
  2. 設定を開く
     → スタートメニュー → ⚙️「設定」 → 「システム」 → 「回復」をクリック。
     (Windows10の場合:「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」)
  3. 「このPCをリセット」 を選択
     → 「PCのリセット」欄にある「PCをリセットする」をクリック。
  4. 「すべて削除する」を選ぶ
     → 個人ファイルを残すか聞かれたら、「すべて削除する」を選びます。
  5. 「ローカル再インストール」か「クラウドダウンロード」
     → どちらでもOKですが、クラウドはネット接続が必要。
     → 通常は「ローカル再インストール」でOKです。
  6. 「データをクリーンアップする」を選択(ここが重要)
     → この項目をONにすると、単なる削除よりも安全にデータを消去します。
     → 完全消去ソフトほどではありませんが、復元しにくくなります。
  7. 「リセット」をクリックして実行
     → 数時間かかる場合があります。終わると初期設定画面になります。
Mac(macOS)の初期化方法
  1. バックアップを取る(Time Machineなど)
  2. Apple IDからサインアウト
     → システム設定 → Apple ID → サインアウト。
  3. Macを再起動し、「電源ボタン長押し」または「Command+R」で復元モードを開く
  4. ディスクユーティリティを開く → Macintosh HDを選び「消去」
  5. macOSを再インストールする
     → 「macOSを再インストール」を選び、指示に従う。

安全なデータ消去方法

しかし、専門業者が「初期化済み」と言われたパソコンから写真や住所録を復元した例もあります。

そのため、

  • 個人情報(マイナンバー、通帳、写真など)を扱っていたパソコン
  • 会社で使っていたパソコン
  • ネットバンキングやクレジット情報を入力したパソコン

などは、必ずデータ消去ソフトやセキュア消去を使うべきです。

データを完全に消去するには、以下の3つの方法があります。

データ消去専用ソフトウェアの使用

ハードディスクやSSD上のデータに無意味なデータを上書きし、復元不可能にする方法です。パソコンメーカーが提供する専用ソフトや、市販のデータ消去ソフトを使用します。米国国防総省の基準「DoD5220.22-M」に準拠したソフトを選ぶと安心です。

物理的破壊

ストレージ(HDD・SSD)を専用装置で物理的に破壊する方法です。ただし、専門技術や装置が必要なため、専門業者への依頼が推奨されます。

専門業者への依頼

信頼できる買取業者の多くは、専用ソフトや装置を用いたデータ消去サービスを提供しています。

パソコン買取店ではどこまでやってくれるの?

お店によって対応が違いますが、一般的には次の3つのタイプがあります。

買取店のタイプデータ消去の対応注意点
大手買取店(ソフマップ、パソコン工房、ドスパラなど)専用のデータ消去ソフトで全削除してから再販証明書を発行してくれる店もあり、安全性が高い
中小・街の買取店「初期化のみ」の場合もある店によっては完全消去していないこともある
フリマ・ネットオークション(メルカリ、ヤフオクなど)出品者まかせ(自分で消去)データが残ったまま売られている例もある
信頼できる買取業者の選び方

個人情報保護の観点から、以下のポイントを満たす業者を選びましょう。

  • プライバシーマークやISMSの取得:個人情報保護に関する一定の要件を満たした証
  • データ消去証明書の発行:適切にデータが消去された証明書を発行してくれる
  • 消去方法の明示:どのような方法・装置でデータを消去するか明確に説明している

Windows 10サポート終了:本当に買い替えは必要?

Windows 10サポート終了の対策

Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了しました。この日以降、Microsoftからセキュリティ更新プログラム、バグ修正、テクニカルサポートが提供されなくなります。

サポート終了後のリスク

Windows 10を使い続けると、以下のリスクが高まります。

  1. セキュリティリスク:新たに発見される脆弱性に対する修正パッチが提供されなくなるため、マルウェア、ランサムウェア、不正アクセスなどのサイバー攻撃を受けやすくなります。個人情報の漏洩や、パソコンが乗っ取られて犯罪の踏み台にされるリスクもあります。
  2. 互換性の問題:新しいソフトウェアやアプリケーションがWindows 10に対応しなくなり、使用できなくなる可能性があります。セキュリティ対策ソフトも十分な防御力を維持できなくなる恐れがあります。
  3. サポートの終了:不具合やトラブルが発生しても、Microsoftの公式サポートを受けられなくなります。

対応策:Windows 11へのアップグレード

Windows 11へのアップグレードは、システム要件を満たすPCであれば無料で行えます。主な最小システム要件は以下の通りです。

  • プロセッサ:1GHz以上、2コア以上の64ビット互換プロセッサ
  • メモリ:4GB以上
  • ストレージ:64GB以上
  • TPM:TPM 2.0(トラステッドプラットフォームモジュール)
  • グラフィックスカード:DirectX 12以上(WDDM 2.0ドライバー)

アップグレード可否は、「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」から確認できます。また、Microsoftの「PC正常性チェックアプリ」を使用すると、より詳細な診断が可能です。

Windows 11アップグレード時の注意点と不具合

Windows 11へのアップグレードは便利ですが、いくつかの不具合や問題が報告されています。

  1. アップグレード失敗のリスク:アップグレード中にエラーコード(0x8007007fなど)が表示され、処理が停止する場合があります。ドライバーの問題やストレージ容量不足が主な原因です。対策として、最新ドライバーのインストール、外部デバイスの取り外し、十分な空き容量の確保が推奨されます。
  2. 互換性の問題:Windows 11リリース直後は、一部のアプリケーションや周辺機器が対応していない場合があります。Microsoft Office 2013はWindows 11未対応であり、使用できません。事前に使用しているソフトウェアの対応状況を確認しましょう。
  3. 動作の不安定さ:アップグレード後、ネットワーク接続の不具合、特定のアプリが突然終了する、動作が重くなるなどの問題が報告されています。Wi-Fi設定のリセットや、無線LANデバイスがWindows 11に対応していないことが原因の場合があります。
  4. SSDへの影響(最新の懸念):2025年の特定のアップデート(KB5062660、KB5063878)により、一部のSSDで大量の書き込みが発生し、最悪の場合データ破損や起動不能に陥るケースが報告されています。特にPhison製コントローラを搭載したSSDや、WD Blue、SanDisk、Kioxiaなどのモデルで事例が相次いでいます。

アップグレード前の準備

  • 重要なデータのバックアップを必ず取る
  • 使用しているソフトウェアのWindows 11対応状況を確認
  • メーカーサイトで既知の不具合をチェック
  • 時間に余裕があるときに実施(2~2.5時間程度かかる場合も)
  • 外部デバイスは基本的なもの以外取り外す

アップグレードできない場合の選択肢

パソコンがWindows 11のシステム要件を満たしていない場合、以下の選択肢があります。

  1. 拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)の利用:条件を満たせば1年間無料、または年間30ドル(約4,410円)で重要なセキュリティ更新を受けられます。ただし、あくまで一時的な延命策であり、最長でも3年間です。
  2. 新しいパソコンへの買い替え:Windows 11プリインストールモデルへの買い替えが、長期的には最も安全で確実な選択肢です。古いパソコンは適切に売却することで、購入資金の一部に充てられます。

まとめ

中古パソコンの売却は、適切な方法で行えば安全かつ高額での取引が可能です。

重要なポイント

  • MacBookは最新モデルで15万円以上、Surfaceは10万円以上での買取も期待できる
  • データ消去は専用ソフトまたは信頼できる業者に依頼する
  • プライバシーマークやISMS取得業者を選ぶことで安心
  • Windows 10サポートは2025年10月14日に終了済み
  • Windows 11へのアップグレードには注意点があり、事前準備が重要
  • システム要件を満たさない場合は、買い替えを検討

使わなくなったパソコンを適切に売却し、安全に新しい環境へ移行しましょう。専門知識を持った買取業者に相談することで、スムーズな手続きと安心の取引が実現できます。
尚、当社は中古パソコンの買取は行っておりませんのでご了承ください。ご相談いただければ最良のパソコン買取店を案内させていただきます。

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