iPhone Airの特徴を徹底解説|iPhone 16eとの違いと廉価版の今後

2025年9月、Appleは革新的な新モデル「iPhone Air」を発表しました。そこで今回は、iPhone Airの特徴と共に2025年2月に発表されたiPhone 16eとの違い、そして廉価版iPhoneの今後について詳しく紹介します。
iPhone Airとは?史上最薄iPhoneの革新的デザイン

Appleは、まったく新しいカテゴリーのiPhoneとして「iPhone Air」を発売しました。このモデルは、iPhone史上最も薄い厚さ5.6mmのボディに、Proシリーズに匹敵する高性能を詰め込んだ革新的な製品です。
驚異的な薄さを実現した設計技術
iPhone Airの最大の特徴は、その圧倒的な薄さです。わずか5.6mmという厚さは、現行のiPhone 16の7.8mmと比較して2mm以上も薄くなっております。
さらに重量は約165gと、iPhone 16の170gよりもわずかに軽量ですが、iPhone 16 Proの199gと比較すると大幅な軽量化を実現しています。この薄さと軽さの両立により、iPhone Airは「風のように軽やか」というコンセプトを体現しています。
グレード5チタニウムによる耐久性
薄型化にもかかわらず、iPhone AirはこれまでのどのiPhoneよりも頑丈とされています。ボディには宇宙船にも使用されるグレード5チタニウムを採用し、さらにiPhoneの中で最も多い80%の再生チタニウムを使用しています。
前面には耐擦傷性能を3倍に高めた「Ceramic Shield 2」を、背面には通常のCeramic Shieldを採用することで、薄型ながら優れた耐久性を実現しました。IP68等級の防塵防水性能も備え、水深6mで最大30分間耐えられる設計となっています。
iPhone Airの性能スペック詳細
A19 Proチップと3つの自社設計チップ
iPhone Airには、Appleが設計した最新のA19 Proチップが搭載されています。このチップは2つの高性能コアと4つの高効率コアで構成され、16コアのNeural Engineに加えて、新たにNeural Acceleratorを追加することで、AI関連の処理を高速化・効率化しています。
iPhone Air搭載チップ
- A19 Proチップ: 6コアCPU(2つの高性能+4つの高効率)、5コアGPU
- N1チップ: Wi-Fi 7、Bluetooth 6、Thread対応のワイヤレス通信チップ
- C1Xモデム: C1の最大2倍高速、iPhone 16 Proのモデムを超える速度を実現
注目すべきは、AppleがiPhoneで初めて自社開発のワイヤレスチップN1を搭載した点です。これにより、AirDropやパーソナルホットスポットのパフォーマンスが向上し、より高速で信頼性の高い通信が可能になりました。
ディスプレイとカメラシステム
iPhone Airは、6.5インチのSuper Retina XDRディスプレイを搭載しています。解像度は2,736×1,260ドットで460ppi、ピーク輝度は3,000ニトに達します。最大120HzのProMotionにも対応しており、滑らかなスクロールと反応性の高い操作感を実現しています。
カメラシステムには48MP Fusionメインカメラを採用し、4種類のレンズと同等の機能を実現しています。また、革新的な18MPセンターフレームフロントカメラを搭載することで、セルフィー撮影の品質が大幅に向上しました。
薄型化の影響として、底面にスピーカーの開口部がなく、内蔵スピーカーは上部のみとなっています。これは薄さを優先した設計上のトレードオフと言えるでしょう。
バッテリー性能と充電機能
薄型化の代償として、バッテリー性能には若干の妥協が見られます。ビデオ再生時間は以下の通りです。
- iPhone Air: 最大27時間(ストリーミング時最大22時間)
- iPhone 17: 最大30時間(ストリーミング時最大27時間)
- iPhone 17 Pro: 最大33時間(ストリーミング時最大30時間)
バッテリー不足をケアするため、専用のMagSafeモバイルバッテリーも新登場しました。これはiPhone Airのバッテリーを65%追加できますが、薄型のためにAirを選んだユーザーにとっては本末転倒という意見もあります。
充電については、20W USB充電器または30W MagSafe充電器を使用することで、30分で約50%の高速充電が可能です。SIMはデュアルeSIM(2つのアクティブなeSIM、8つ以上のeSIMを保存可能)をサポートし、物理的なSIMカードには非対応となっています。
iPhone 16eとの違いを徹底比較

iPhone Airと混同されやすいのが、2025年2月28日に発売されたiPhone 16eです。iPhone 16eは、iPhone SEシリーズの後継モデルとして登場した廉価版iPhoneですが、両者は明確に異なるコンセプトの製品です。
価格とポジショニングの違い
iPhone Air: 256GBモデル159,800円〜(512GB:194,800円、1TB:229,800円)
iPhone 16e: 128GBモデル99,800円〜(256GB:114,800円、512GB:144,800円)
iPhone Airは約16万円からという価格設定で、iPhone 17(129,800円〜)とiPhone 17 Pro(179,800円〜)の中間に位置しています。一方、iPhone 16eは10万円を切る価格設定で、明確に廉価版としての位置付けです。
デザインと素材の違い
| 項目 | iPhone Air | iPhone 16e |
|---|---|---|
| 厚さ | 5.6mm | 7.80mm |
| 重量 | 165g | 167g |
| フレーム素材 | グレード5チタニウム(80%再生) | 航空宇宙産業レベルアルミニウム |
| ディスプレイ | 6.5インチ(ProMotion 120Hz対応) | 6.1インチ(60Hz) |
| カラー展開 | 4色(スペースブラック、クラウドホワイト、ライトゴールド、スカイブルー) | 2色(ブラック、ホワイト) |
iPhone 16eはブラックとホワイトの2色展開のみで、色を選択する楽しみには欠けています。これは廉価版としてオペレーションコストを削減するための判断と考えられます。
性能とチップの違い
最も重要な違いは搭載チップです。
- iPhone Air: A19 Proチップ(6コアCPU、5コアGPU)
- iPhone 16e: A18チップ(6コアCPU、4コアGPU)
iPhone 16eのA18チップは、iPhone 16と同じ世代のチップですが、GPUのコアが5コアから4コアに削減されており、グラフィック性能に差があります。ただし、これはライトユーザー・ミドルユーザー向けの設計で、日常使用には十分な性能を持っています。
両モデルともにApple Intelligenceに対応していますが、処理速度や実行効率には差が生じる可能性があります。iPhone Airの方がより高度なAI処理をスムーズに実行できるでしょう。
カメラシステムの違い
カメラ構成も大きく異なります。
iPhone Air
- 48MP Fusionメインカメラ(シングルカメラだが4種類のレンズ相当の機能)
- 18MPセンターフレームフロントカメラ
- 4Kドルビービジョン動画撮影対応
iPhone 16e
- 48MP Fusionメインカメラ(シングルカメラ、光学2倍ズーム対応)
- 12MPフロントカメラ
- 4Kドルビービジョン動画撮影対応(最大60fps)
- ナイトモード対応
両モデルともシングルカメラですが、iPhone Airの方がフロントカメラの画素数が高く、より高度な撮影機能を搭載しています。ただし、iPhone 16eも廉価版としては高性能なカメラを搭載しており、ナイトモードや4Kドルビービジョン動画撮影など、従来のiPhone SEシリーズと比べてワンランク上の撮影が可能です。
重要な点として、iPhone 16eにはiPhone 16で追加された「カメラコントロール」ボタンが省略されています。一方、iPhone Airは薄型ながら必要な機能を保持しています。
その他の機能差
iPhone 16eには以下の制限があります。
- MagSafe非対応: ワイヤレス充電はQi規格のみ対応(Qi2非対応)
- ダイナミックアイランド非対応: フロントカメラ部分はノッチ型
- ProMotion非対応: リフレッシュレートは60Hzまで
- アクションボタン搭載: ただし従来のサイレントスイッチの代替
iPhone Airは、これらの制限がなく、Proシリーズに近い機能セットを薄型ボディに詰め込んでいます。
廉価版iPhoneは今後も生産されるのか

2025年2月のiPhone 16e発表により、iPhone SEシリーズは事実上終了しました。また、iPhone Air登場したことによりiPhone 16eのような廉価版はもう生産されないのか心配になっている方も多いと思います。
しかし、廉価版iPhoneの需要が消えたわけではありません。Appleは新たに「eシリーズ」というブランドを確立し、これを年次更新モデルとして継続する戦略を採用しました。
iPhone 17eの発売が確実視される理由
複数の信頼性の高い情報源によると、iPhone 17eは2026年春(2月〜5月頃)に発売される予定です。韓国メディアThe Elecや著名アナリストのJeff Pu氏、Ming-Chi Kuo氏などが、この情報を裏付けています。
出典:ゴリミー「Apple、iPhone 17eを2026年春発売か。廉価版『e』シリーズを年次更新モデルに」(https://gori.me/iphone/iphone-news/160268)
iPhone SEシリーズは不定期なアップデートが特徴でしたが(第2世代から第3世代まで2年間隔)、「eシリーズ」は毎年更新されることで、消費者は春に手頃な価格の新しいiPhoneが登場することを予測できるようになります。これはAppleの製品ポートフォリオ戦略における大きな変化を意味します。
iPhone 17eの予想スペックと戦略
iPhone 17eには以下のような改良が加えられると予想されています。
iPhone 17eの予想仕様
- プロセッサ: A19チップ(iPhone 17と同世代、ただしGPUコア数は削減)
- ディスプレイ: 6.1インチ有機EL(60Hz)、Dynamic Island採用
- カメラ: 48MPシングルカメラ、18MPセンターフレームフロントカメラ
- 新機能: MagSafe対応の可能性、バッテリー駆動時間改善
- 価格: 米国で599ドル〜、日本で99,800円〜(iPhone 16eと同水準)
注目すべきは、iPhone 17eが「e」シリーズで初めてDynamic Island(ダイナミックアイランド)を採用すると予想されている点です。iPhone 16eはノッチ型でしたが、17eではよりモダンなデザインになることで、ユーザー体験が向上します。
Appleの「意図的な差別化」戦略
興味深いことに、iPhone 16eは「売れすぎた」とも言われています。手頃な価格にもかかわらず多くの上位機種並みの機能を搭載していたため、iPhone 16との立ち位置が曖昧になり、製品ラインの差別化が不明確になる問題が生じました。
そのため、iPhone 17eでは以下のような「意図的な差別化」が図られると予想されます。
- 60Hzリフレッシュレート維持: iPhone 17は120Hz対応だが、17eは60Hzのまま
- GPUコア数削減: A19チップ搭載でも、グラフィック性能を抑制
- シングルカメラ継続: iPhone 17はデュアルカメラだが、17eは単眼仕様
- カラー展開制限: ブラックとホワイトの2色のみ
これにより、廉価版としての明確なポジションを維持しながら、標準モデルとの違いをはっきりさせる戦略です。
出荷台数の意図的な調整
The Elecの報道によると、AppleはiPhone 16eおよび17eの年間出荷台数を意図的に2,000万台程度に調整する可能性があります。
出典:XenoSpectrum「iPhone 17e、2026年春に登場か。16eの『部品再利用』で描く廉価モデル戦略」(https://xenospectrum.com/iphone-17e-to-be-released-in-spring-2026/)
その最大の理由は、フラッグシップモデルとの「共食い(カニバリゼーション)」を避けるためです。仮に廉価な「e」モデルが爆発的に売れてしまうと、より利益率の高いiPhone 17や17 Proといった標準モデルやProモデルの販売に悪影響を及ぼしかねません。
年間2億2000万台から2億3000万台のiPhone出荷台数維持を目指す中で、廉価版モデルの定期的な更新は重要な戦略となっていますが、同時に価格帯ごとの適切なバランスを保つことも重要視されています。
iPhone 18e以降の展開も視野に
著名アナリストのMing-Chi Kuo氏は、iPhone 18eも2027年春に発売されると予測しています。さらに、Appleが iPhoneの発売サイクルを大幅に変更する計画も報じられています。
出典:ゴリミー「Apple、iPhone 17eを2026年春発売か」(https://gori.me/iphone/iphone-news/160268)
予測される発売スケジュールは以下の通りです:
- 2026年春: iPhone 17e(確実視)
- 2026年秋: iPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Max
- 2027年春: iPhone 18、iPhone 18e(同時発売の可能性)
この「スプリット戦略」により、Appleは年間を通じてiPhone市場での存在感を維持し、特に中国市場など他社が上半期にフラッグシップモデルを投入する地域でのマーケティング上の空白期間を埋める効果が期待されています。
廉価版iPhone「eシリーズ」の戦略的意義
「eシリーズ」は、新規ユーザーや古いモデルからの買い替えを躊躇している層をAppleエコシステムに取り込むための、極めて重要な「防衛線」となります。
「eシリーズ」継続の戦略的意義
- 手頃な価格で最新のiOSとApple Intelligenceにアクセスできる
- 競合のAndroid陣営への流出を防ぐユーザー囲い込み
- 年次更新により予測可能な製品展開を実現
- 春・秋の2回のiPhone発表で市場への存在感を年間維持
iPhone Airが登場したことで、「もう廉価版は出ないのではないか」という懸念もありましたが、実際にはAppleは廉価版「eシリーズ」を継続・強化する方針を明確にしています。iPhone Airは「薄型プレミアムモデル」、iPhone 17eは「コストパフォーマンスモデル」という、明確に異なるコンセプトの製品です。
iPhone 16eと同様の価格帯は維持される見込み
iPhone 16eの価格は99,800円(税込)からで、これまでiPhone SEがカバーしていた6万円台というミッドレンジの価格帯はガラ空きになっています。しかし、iPhone 17eも同水準の価格設定になると予想されており、6万円台の超廉価版iPhoneは今後も登場しないと考えられます。
まとめ
以上の様にiPhone Airは無印版の上位互換であり、廉価版を廃止する予定も無さそうですので格安スマホで十分な方や、当社ネオクラッチで少額を現金化しているお客様もご安心ください。
ただしSEシリーズの画面の小ささや、不具合の多さは改良してほしいところです。




